電車の中で涙目
- 作者: 石川拓治,NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」制作班
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2008/07
- メディア: 単行本
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社長さんが会いたい人は、最近読んだ中で感動した本の主人公、つまりこの本の木村さんに会いたい、ということだったんですが、いろんな人にこの本を薦めてるんだけど、自分のところから出してるから営業だと思われる。違う出版社から出した方が良かったかもしれない、的なことを仰っていて、社長にそこまで言わせてしまうってどんな本?と気になったので読んでみました。
一言で言うと無農薬、無肥料でりんごを作ることに情熱をかけた木村さんの話なんですが、これが本当にすごかった。不可能を可能にする、というのがこんなに大変なのかと。
親戚がりんご作ってたのでわかるんですが、りんごって病気になりやすいから本当に農薬をたくさん使うのです*1。
長年いろいろ研究しても結果がでなくて、死のうと思うまで追い詰められて、限界まで考え抜いた末に答えにたどり着いた話はドラマかと思ったし、花が咲いたと知らせを聞いて夫婦でりんご園にかけつけたくだりとか、木村さんを支えた奥さんの話とか、電車の中だったのに後半はずっとうっかり泣きそうになってヤバかった…。
木村さんの言葉の重みがすごい。経験は言葉に説得力を与えるんだな、としみじみ。
一つのことにそこまで集中して情熱をそそげるって自分には性格的に無理なので、うらやましいなぁ…。
*1:洗っても絶対皮付きで食うなって念を押されるくらいw