アイシテル−海容−・第2回

今週も被害者の家族側の描写がキツかった。
母親が壊れてしまったのをみて、自分がしっかりしなきゃ、とがんばってしまう。
でも、時間が経つと麻痺してた感覚が戻ってきてどかんとくる。
子供にはキツいよね、本当に。
この子がどうやって事件を受け入れていくのかが一番気になっていたり。


告別式会場に着いた時に、マスコミがいないのがものすごーく違和感でした。
朝、会場前から中継してたんだから、いない訳ないだろと。
確かに遺族にご遠慮くださいって言われたら、中にカメラ持ち込んだりはしないだろうけど、会場の外で参列者のコメント取ろうと準備万端でスタンバイしてるだろうから、その網に引っかからないわけない、というか。
そもそもマンション出てタクシー拾った段階で、大挙してタクシー追っかけるよねー。


あと、マンションの裏口張ってないのはありえないとか、祖母のとこにはマスコミから連絡いってるんじゃ?とか。
親類縁者からコメントとってるのみたことあるし、基本コメント取るまで意地でも追いかけてるよね?みたいな。
普段のニュースとかワイドショーみてると、マスコミの皆様の取材はもっとえげつない気がするんだけどな。




被害者側の家族が結構リアルな感じがするのに、加害者側の家族描写がぬるくて惜しい。
でも惜しいとは思うけど、じっくり描かれてもキツいかも。
変に同情みたいな感じになるのもどうかと思うし、そこのとこのバランスは難しいんだろうなーと思ってみたり。


犯罪を犯した本人は自分がしたことだから、現実を受け入れられる。捕まってしまえば、社会から切り離されてしまうし、マスコミも追いかけてこない。
でも、加害者の家族はある日突然、加害者の家族として責任を負わされて、マスコミ他から追われる立場になってしまう訳で。しかも逃げ場がない。
何が起きたのか、なぜそんなことになったのか、なかなか事実を受け入れられない。周りの態度の変化のスピードについていけず戸惑う。
…というのを書いた本があったんですけど、タイトルが思い出せなくて気持ち悪い。うーんうーん。




あ、子供が子供を、っていうのなんかあったなーと思ったら英雄の書だ!
このドラマ加害者側の家族に兄弟がいなくて良かったな…としみじみ思いました*1

*1:英雄の書では妹がいて、同じ学校の子にイジめられたりするのです。子供のストレートな物言いがキツくて、読んでて辛かった…